よくある症状

足がだるい・むくみ

足のだるさ・むくみ

足のむくみ足のだるさやむくみは一過性のものと慢性的なものがあり、生活習慣が原因で起こることもありますが、疾患が原因で起こることもあります。血液は心臓から末端の毛細血管まで運ばれ、再び心臓に戻ってきますが、逆流を起こさないためにふくらはぎの筋肉がポンプのような役割を果たしています。また、これ以外にも逆流を防ぐために弁があり、血液を効率よく振動まで戻しています。この働きにトラブルが生じると、血液が足にたまって「むくみ」が生じ、足のだるさや重さなどの症状を引き起こします。特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないのでむくみを起こしやすいです。

むくみの原因

むくみは一過性の場合、ほとんどは生活習慣が影響して起きています。一方、慢性的なむくみは早期に治療が必要な重篤な疾患が原因になっていることもあり、原因を確かめる必要があります。一過性のむくみが起きる原因として、立っている状態が長いときには重力の影響を受けて一番下に位置する脚に水分がたまってしまい、むくみが起こります。この症状は夕方や夜によく見られます。他にもさまざまな生活習慣が原因で起きることがあり、以下には気をつけるようにしましょう。

同じ姿勢で長時間過ごす

同じ姿勢を取り続けているとふくらはぎが動かないので、足の血流が悪くなり、むくみが起こりやすくなります。特に立ち仕事やデスクワークは注意が必要です。

運動不足

運動不足ではふくらはぎの筋肉が衰えてしまい、血液を戻すポンプの役割を十分に果たせなくなってむくみが生じやすくなります。

ダイエット

たんぱく質を摂らないようにするなど、ダイエットで栄養が偏るとふくらはぎの筋肉に悪影響を及ぼし、むくみが起こりやすくなります。

塩分の摂りすぎ

塩分には睡眠を保持する働きがあります。そのため塩分の過剰摂取が原因で水分コントロールができなくなり、むくみを引き起こします。

栄養の偏り

カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル、たんぱく質、ビタミンB1の不足はむくみの原因になります。

過度の飲酒

アルコールは脱水作用を持っているので、飲酒すると喉が渇く症状はここからきています。過度の飲酒は水分を失わせ、血液濃度を高めます。その結果、濃度を下げようと血管内に水分を取り込む動きがでて、むくみを引き起こします。

代謝の低下

汗は身体から水分の排出し、体温を調整するためのもので、自律神経がコントロールしています。エアコンの効いた温度変化のない環境などでは、自律神経が十分に働かなくなり、水分代謝機能が低下して、結果としてむくみを引き起こします。

冷え

血行不良が起こると、末梢毛細血管まで血液が届く量が減って血液が滞ってしまい、冷えやむくみが生じます。

生理や妊娠によるむくみ

生理前や妊娠時は体内に水分をためやすくするためのホルモン作用が働きます。そのためむくみを引き起こしやすくなります。

慢性的なむくみが起こる原因

慢性的な足のむくみは疾患が原因で起こっている可能性があります。以下のような症状がある場合は病院にて受診しましょう。

上記のセルフチェックに当てはまることが1つでもあれば、当院に受診することをおすすめします。

むくみを起こす可能性がある主な病気

心臓の病気

心臓は血液を全身に送り出す働きをしており、疾患が原因でその力が低下するとむくみが出やすくなります。

肝臓や腎臓の病気

たんぱく質のアルブミンは血中の水分量を保つための浸透圧を調整する働きを持っています。肝臓や腎臓に疾患を抱えている場合、アルブミンの分泌量が低下して、水分量を上手く保てなくなり、むくみが起こります。

リンパ浮腫

浮腫はむくみとほぼ同じ意味でつかわれます。リンパ液はリンパ管を通じて血液と同じく全身をめぐってお入り、この流れが滞ると浮腫が生じます。浮腫はむくみとほぼ同じ意味で、リンパ液によるむくみをリンパ浮腫と言います。流れが悪くなる原因として、手術などで受けるダメージが影響している時があります。術後すぐに発症することもありますが、、10年近く経過してから現れる場合もあり、その場合は原因を判断するのに時間がかかります。また、原因が特定できない特発性リンパ浮腫も多くなっています。リンパ浮腫は悪化するとリンパ管炎を起こすこともあるので、早めに治療をすることが重要です。

下肢静脈瘤

足の血液はふくらはぎの筋肉がポンプのような役割を果たすことで心臓に押し戻されますが、静脈弁が途中で逆流を起こさないようにサポートします。これらの機能が何らかの原因で機能しなくなると足に血液が逆流してたまってしまい、むくみや足の血管がボコボコと浮き出てくる、細かい血管が透けて目視で確認できるようになるなどの症状が現れます。仕事によっては足を見せる必要があったりするシーンがある場合は支障をきたしてしまいます。また、見た目だけでなく、だるさや痛み、重さを感じることもあります。早めに当院までご相談ください。

深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)

長時間バスや飛行機に乗っていると同じ姿勢を取り続けるので、血栓が足の静脈にできるリスクが高まります。血栓ができてしまうと血液が心臓に戻りにくくなり、むくみが起きてしまいます。予防法として、水分補給やふくらはぎの運動をこまめに取るようにしてあげたりしてください。他にも弾圧ストッキングや弾圧包帯の着用は効果が期待できます。


しびれ

しびれは身体が異常を知らせるサイン

正座をしていてしびれを起こすことは日常的にも良く見られます。しびれや不快感はあっても、生活に支障をきたすほどの痛みはないため、放置してしまうことが良くあります。ただし、しびれは重篤な疾患の初期症状としても出ることもあるので、見極めることが重要です。

心配なしびれを見分けるポイント

正座でしびれたときは原因が分かっており、短時間で解消するので心配はいりません。このような一過性の痺れの原因は神経や筋肉の疲労、血行が悪化することで起こります。注意が必要な足のしびれは、原因がわからない片足だけに起こる痺れ、原因が分からないしびれが繰り返し起こる、裸足にもかかわらず靴下をはいているように感じるなどです。このようなしびれは神経の損傷、脳腫瘍や脳梗塞、背骨の変形が原因で起こっている可能性があります。早めに受診するようにしてください。

しびれの種類

感覚の低下 湿度や触られたときの感覚が鈍くなっている状態
運動麻痺 足に力が入らず、動かしにくいなどの状態
異常知覚 正座をしていないのにも関わらず、ジンジン・ズキズキといった正座でしびれたような関学が起きている状態

しびれは神経症状の一種で、感覚低下・運動麻痺・異常知覚の3つに分けられます。

しびれを起こす可能性がある主な病気

しびれは様々な病気の初期症状として現れることがあり、急にしびれがでるなど気になることがあれば、早めに受診して原因を確かめましょう。

脳梗塞

脳梗塞が起きる前兆として片足だけしびれを感じることがあります。

糖尿病性神経症

糖尿病の三大合併症の一つで、足先にピリピリとした痺れを感じることがあります。進行すると足の壊死が始まり、切除を検討しなければならないこともあります。

パニック障害

パニック障害は極度の不安を感じた時に発症しますが、その際にしびれを伴うことがあります。。

閉塞性動脈硬化症

初期には足のしびれや冷えを感じるようになり、悪化すると歩くとしびれや痛みを感じるようになり、休みながらでしか歩けないようになります。

バージャー病

初期は閉塞性動脈硬化症と同じく足のしびれや冷えを感じるようになり、進行すると足先が白くなったり、潰瘍ができたりもします。喫煙者によく見られます。

足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん)

かかとから足の裏、爪先がヒリヒリしたしびれを感じます。当院では治療を行っていないので、対応している医療機関をご紹介します。

その他

脊髄損傷や要椎間板ヘルニアなど背骨が変形する疾患ではしびれを伴うことがあります。他にも甲状腺疾患でもしびれを感じることもあります。

しびれを予防するために

上記のような疾患が原因のもの以外は、生活習慣病の治療が予防、解消に繋がります。正しい姿勢を意識し、同じ姿勢を長時間とらないようにこまめに歩いたりしてみるようにしましょう。また冷えないように部屋を保温し、圧迫するような衣類(ストッキング)などを着用して血行を良くするようにしましょう。

こむら返り(つる、痙攣する)

こむら返りとは

こむら返りとは、ふくらはぎの筋肉をつって痙攣することを指し、強い痛みを伴います。医学的には有痛性筋痙攣と呼ばれています。「こむら(腓)」とはふくらはぎを指す言葉ですが、全身の筋肉が痙攣する「全身のこむら返り」が起きるときもあります。通常、筋肉は脳から受動的に命令を受取って、上手に調整することで思ったとおりに動かせます。しかし、何らかの原因で調整が上手くいかなかったときに筋肉が収縮したままで痙攣状態になってしまいます。

症状と原因

こむら返りは症状が出る時間によって2つのタイプに分けられ、昼間に起こるタイプと夜間や明け方に起こるタイプがあります。昼間型は運動中、もしくは運動後に起こることがほとんどで、この原因は運動不足、脱水、筋肉疲労と言われています。一方、夜間型は就寝中に爪先が伸びてふくらはぎの筋肉が縮んだ状態で、刺激を受けることで筋肉が収縮して起こります。夜間のこむら返りが何度も起こる場合は疾患が原因の場合が多く、下肢静脈瘤、肝硬変、甲状腺機能低下症、腎不全(血液透析)、糖尿病、脊髄疾患、多発神経炎、不安定狭心症などが疑われますまた、胃を切除する手術を受けた方はカルシウム、ビタミンDの不足からくる骨障害が原因で起こることもあります。他にも利尿剤の副作用や下痢による脱水が原因の場合もあります。

こむら返りを起こしやすい病気

イオンバランスの異常 下痢、嘔吐、脱水、人工透析、熱中症
血管病変 血管炎、バージャー病、閉塞性動脈硬化症下肢静脈瘤
代謝異常 低栄養、糖尿病、肝硬変
内分泌疾患 甲状腺機能低下症、副甲状腺機能低下症、アジソン病
神経筋疾患 脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、脳梗塞、筋萎縮性側索硬化症、筋ジストロフィーなど
骨関節疾患 関節炎
薬剤の副作用 高血圧の薬、高脂血症の薬、抗がん剤、喘息の薬、利尿剤、ホルモン剤など

主な原因

「疲労」や「ミネラル(電解質)の不足」

就寝中にこむら返りが起こる原因として多いのは、筋肉疲労、ミネラル不足です。ミネラルは体内の水分に溶ける電解質の特製を持っており、神経や筋肉細胞に大きく影響しています。なのでミネラルが不足すると、筋肉の収縮や神経伝達が上手くできずに痙攣が起きることがあります。特にダイエットや偏食の方はミネラルが不足することもあるので注意してください。

「冷え」や「脱水」

下痢や運動後の大量の汗で脱水醜状や体が冷えてしまうと、体内の水分バランスを壊してミネラル不足になります。その結果、痙攣症状を引き起こすことがあります。

「下肢静脈瘤」もこむら返りの大きな要因の一つです

こむら返りを起こす原因疾患の一つにに「下肢静脈瘤」があります。通常、血液は心臓から動脈を通って足に送られ、そこから静脈を通って心臓に戻ります。この心臓に血液が押し戻される過程で逆流しないように静脈弁が働くのですが、何らかの原因で弁が壊れてしまうことで下肢静脈瘤が発症します。症状としては、血管が腫れて拡張してコブができますが、初期には夜中や明け方にこむら返りが起こることがあります。また、この症状は静脈瘤のある足ににしか見られません。何日か続いたりすることもありますが、治療を受けることで改善します。

予防と治療

こむら返りの原因は主に肉体的な疲労と栄養不足です。有効な予防策の一つに運動療法があります。日頃から適度な運動をすることで筋肉を鍛えておくようにしましょう。また、運動時は脱水症状を起こさないようにこまめにミネラルを多く含む飲料を補給するようにしてください。他にも筋肉を冷やさないようにしたり、ビタミンDやビタミンB1を含む食べ物を摂るようにしましょう。漢方も有効で、特に芍薬甘草湯は効果が期待できます。医師と相談して試しても良いでしょう。
こむら返りが、疾患が原因の場合は、こむら返りの治療と並行で原因となる疾患も治療する必要があります。まずは原因を明らかにするためにも病院に受診しましょう。

コツ1 こむら返りの対処法

こむら返りが起きた時、筋肉が収縮しているので、筋肉を伸ばすためにストレッチしましょう。具体的にはつま先をつかんでゆっくりと手前に引き寄せる動きを繰り返し数回行ってください。届きにくい場合はタオルを使ったり、近くに人がいる場合は手伝ってもらっても構いません。

コツ2 足冷えを防ぐ方法

足が冷えることもこむら返りの原因になります。冷えると筋肉は収縮し、血行が悪くなります。寒い日の外出は足元が冷えてしまうので、使い捨てカイロなどを使って防寒しましょう。また、入浴は疲れた筋肉をほぐすのに有効なので、より効果を高めるのに入浴剤を使ってみても良いかもしれません。湯船につからなくとも足湯だけでも十分に効果を期待できます。
就寝中も足を冷やさないように長ズボンやストッキングの着用、湯たんぽなどもおすすめです。当院では足浴療法を行っております。足の冷えにお困りの方は当院までご相談ください。

コツ3 ふくらはぎのストレッチ

ふくらはぎのストレッチは凝りをほぐしたり、冷えを予防するのに有効です。ストレッチの方法としては、足を前後に開いて後ろ足のふくらはぎを伸ばすように意識してください。左右20~30秒ずつ、1~3回行ってください。比較的簡単に試すことができ、就寝前に行って効果が期待できます。

コツ4 水分やミネラルの補給

大量に汗をかくと水分と同時に体内のミネラルも失われます。ミネラルの中でもカルシウムやマグネシウムは筋肉の抑制や収縮、神経情報の伝達に関わっています。栄養価の高い食事をバランスよく食べるようにして、水分とミネラルを同時に補給できるスポーツドリンクをこまめに飲むとよいです。ミネラルが多く含まれる食べ物には牛乳、小魚、豆類、海藻類などがあります。

コツ5 妊娠中によく足がつる理由

妊娠中のときは黄体ホルモンが働き、血流を滞らせる原因となります。また、妊娠中は運動不足になりがちで、血流が悪くなって、身体の冷えとともに筋肉が硬直しやすくなります。結果としてこむら返りを引き起こすことが多くなります。できるだけ下半身を冷やさないような恰好をすうようにしましょう。

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