血管内科

― 動脈性疾患 ―

◆ 閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症とは

閉塞性動脈硬化症は、足の血管に何らかの原因で動脈硬化が起こり、血管が狭窄、閉塞している状態です。このような状態の時、全身で動脈硬化が進んでいる可能性があり、悪化すると心筋梗塞や脳卒中を合併する恐れがあります。日本では主に食生活が欧米化することによって、脂質が多い食べ物が増えた結果、動脈硬化を進行させる生活習慣病の患者さまと動脈硬化疾患の患者さまが増加しました。閉塞性動脈硬化症の治療は生活習慣の改善が不可欠で、治療を行っていくことで他の生活習慣病の疾患の予防にも繋がります。

閉塞性動脈硬化症の原因

閉塞性動脈硬化症は動脈硬化が原因で発症するもので、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病、肥満、喫煙、加齢などが重なり合って動脈硬化を進行させます。原因が単体の場合より複数の場合の方が、それぞれの症状が軽度でも動脈硬化を進行させやすいとされております。特に喫煙は末梢の血管を収縮させるため、禁煙をお勧めします。

閉塞性動脈硬化症の症状

症状は進行度合いによって4段階のステージに分けられ、ステージごとに症状が変わり、治療も困難になってきます。初期には足が痺れる、冷える、痛みなどが出るようになります。間欠性跛行の症状が現れると歩くと痛むので休みながらでないと歩けなくなります。この症状は腰部脊柱管狭窄症でも起こることがあります。他にも、足の色が悪い、足の傷がなかなか治らない、足に潰瘍ができるなどの症状があらわれ、最終ステージになると足の切除を検討することもあります。

Fontaine(フォンテイン)分類による病期(ステージ)
Ⅰ度 手足の痺れ、痛み、冷感
Ⅱ度

間欠性跛行
(一定の距離を歩くと、足に痛みやしびれ、疲労感がでて歩行が困難になるが、休息すると痛みなどは消失して再び歩くことができる症状)

Ⅲ度 安静にしてても足が痛む
Ⅲ度 潰瘍や壊死を起こす

Ⅰ度からⅣ度の順に重症となり、Ⅱ度以上では外科手術を検討することになります。

間欠性跛行

間欠性跛行

 

閉塞性動脈硬化症の診断

まずは問診で症状を伺い、触診、血液検査、超音波検査、ABI検査で詳細な情報を集めます。検査時は痛みはなく、患者さまに安心して受けて頂くことができます。審査結果からステージを分類し、最適な治療方法をご提案いたします。

閉塞性動脈硬化症の治療

動脈硬化の主な原因は生活習慣病にあるため、原因となる疾患を治療しながら並行で生活習慣の改善指導をします。バランスの良い食事を心がけ適度な運動をしましょう。また、足を清潔に保つことも重要になります。特に喫煙は前述した通り、末梢血管を収縮させる働きがあるため、禁煙にご協力ください。他にも、生活習慣の改善をサポートするために薬物療法も行います。薬物療法では、血液をサラサラにして血流を改善する薬剤や血管を拡張させる薬剤を処方する為、必ず医師の指示に従って服用してください。症状が悪化している場合は、外科手術やカテーテル治療を検討することもあります。手術では細い管を血管に挿入して狭窄している部分をステントで拡げるカルーテル療法、閉塞した部分を迂回するように人工血管や自己血管をつないで血流を改善するバイパス療法がほとんどです。

◆ 大動脈瘤

大動脈瘤とは

大動脈とは、全身に血液を送っている身体の中で最も太い血管で、心臓からでて臍の辺りまで太い動脈が走っています。その分大動脈には血圧がかなりかかっている状態なので、弱くなった部分があると瘤ができてしまい、血管が大きく膨らみます。これを大動脈瘤と言います。大動脈瘤は発生した場所により、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤などと呼ばれます。ほとんど無症状ですが、血圧に耐えられずに破裂すると強熱な痛みが胸や腰に走ります。大出血を起こし、意識障害や生命を脅かすこともあります。

大動脈瘤の原因

現在のところ明確な原因は不明ですが、生活習慣病による動脈硬化や高血圧、糖尿病、遺伝的な要因、外傷による感染や炎症、喫煙、ストレス、睡眠時無呼吸症候群など様々な要因が関係すると考えられています。

大動脈の症状

初期は多くの場合は無症状ですが、大動脈瘤が拡大していくと臓器を圧迫するようになります。また、発生した場所によって症状も異なります。

胸部大動脈瘤なら 咳、血痰、胸痛、背中の痛み
腹部大動脈瘤なら 腰痛や腹痛等

上記のような症状が現れた時はかなり動脈が拡大しており、破裂する恐れがあるのですぐに病院で検査を受ける必要があります。

大動脈瘤の検査と診断

検査は発生した場所によって異なり、胸部の場合は胸部レントゲン検査で、腹部の場合は腹部エコー検査で動脈瘤の有無を確認できます。より詳しい検査が必要であればCT検査やMRI検査等を行い瘤の有無を調べます。検査で胸部大動脈瘤の場合は5cm。腹部大動脈瘤の場合は4.5cm~5cmを超えそうと指摘された場合、破裂する危険性があるので、すぐに治療にが必要です。

大動脈瘤の治療

大動脈瘤の治療の目的は破裂することを防ぐことです。そのため大動脈を拡大させる原因となる生活習慣の改善や高血圧治療を行います。定期的にCT検査等で動脈瘤の大きさを定期観察する必要もあります。それでも症状が悪化する場合、カルーテル療法を行って動脈瘤を人工血管に置き換えます。検査で大動脈の疑いがある場合は対応している高度医療機関を紹介し、スムーズに治療を開始できるよう調整いたします。

― 静脈性疾患 -

◆ 深部静脈血栓症

深部静脈血栓症とは

深部静脈は深いところにある静脈で、ここに血栓ができる疾患を深部静脈血栓症と呼びます。命に関わることもある疾患ですが、血栓ができる場所によっては症状が現れず、足が急激に腫れ、痛みを伴うことで発見されることが多いです。多くはふくらはぎの静脈にできますが、膝裏の深部静脈や太ももの付け根にできることもあります。血栓が足から肺へと飛ぶこともあり、その場合は緊急で手術やカテーテル治療が必要になります。

深部静脈血栓症の検査

深部静脈血栓症になると足が腫れるケースが多いですが、できる場所や肥満によって血栓が発見されにくい場合があります。まずは超音波(エコー)検査を行い、下腿の深部静脈の枝や太ももの付け根の深部静脈、膝裏の深部静脈などに血栓がないかどうかを確認します。それでも発見できない場合は、造影CTやMRI検査、静脈造影を行います。また、D-ダイマーやFDPなどの値を確認するために血液検査を行う場合もあり、急性期の血栓があるとこれら値が上昇するので、血栓が新しいものかを判別することができます。ただし、他の疾患がある場合や高齢者の場合も値が上昇することもあるのであくまでスクリーニング検査という位置づけです。D-ダイマーの値が低い場合には、血栓の可能性が低いと考えられます。

深部静脈血栓症の治療

治療は薬物療法が基本で、急性期の血栓の場合はヘパリン、ワーファリン、DOACなどが使用されます。DOACは様々な種類があり、保険適用外のものもありますが、リクシアナ、イグザレルト、エリキュースの3つは保険適用されています。一方、慢性の場合はワーファリンやDOACを内服し、静脈血栓の再発を予防します。

◆下肢静脈瘤

下肢静脈瘤とは

足の静脈内にある逆流を防止している弁が壊れ、血液が逆流してしまい血管内にたまる疾患を下肢静脈瘤と言います。初期の主な症状には足が重い、だるい、むくみが生じ、悪化すると瘤ができる、血管が透けて見える、血管が浮き出るようになり、進行すると潰瘍ができるなど皮膚トラブルを慢性的に繰り返すようになります。

下肢静脈瘤の主な症状

初期症状
  • 足にむくみが生じる
  • 夕方になると足がだるくなったり、重くなったりする
  • 足が冷えたり、ほてったりする
  • 睡眠中によく足がつる
見た目の症状
  • 足の細い血管が透けて見えるようになる
  • 足の血管がボコボコと浮き上がってくる
  • 足にコブ状のふくらみができた
進行すると現れる症状
  • 足に湿疹ができやすい、かゆい
  • 足のケガが治りにくい・色素沈着する
  • 足にただれや潰瘍ができている

下肢静脈瘤の原因

血液は心臓から動脈を通って全身に酸素と栄養素を届け、その過程で組織から老廃物を吸収して静脈を通って心臓へと戻ります。足は心臓から遠い場所にあることや重力などの影響も受けやすくなっています。血液を心臓へもどすポンプの様な働きをふくらはぎの筋肉が担い、静脈内にある逆流防止弁が血液の逆流を防ぎます。この弁が何らかの原因で壊れてしまうことで下肢静脈瘤が起こります。初期自覚症状はほとんどありませんが、進行していくと足のだるさやむくみが現れ、さらに進行すると足にこぶのような膨らみができ、湿疹、色素沈着、潰瘍などの皮膚トラブルが慢性的に起こるようになります。

下肢静脈瘤リスクの高い方

女性 女性は生理前や妊娠中はホルモンの影響で血液量が増加する為、男性よりも静脈弁が壊れやすいとされています。実際にも男性の3倍女性は下肢静脈瘤になりやすいと言われています。
高齢者 加齢に伴いふくらはぎを支える筋肉が衰え、血液を送りだすポンプ機能が低下します。それに伴い、逆流を防止している静脈弁にかかる負担が大きくなります。また加齢により、静脈弁の機能自体も低下するため、加齢に伴い下肢静脈瘤になりやすくなります。
立ち仕事 常に立ちっぱなしの場合、重力の影響を受けやすいことやあまり動かないことでポンプ機能も上手く働かず、弁への負担が増えてしまい、下肢静脈瘤になりやすくなります。
遺伝 下肢静脈瘤の既往歴がある血縁者がいると発症しやすいとされており、特に両親がどちらも発症している場合はお子さまも約90%の確率で発症するとされています。

 

下肢静脈瘤の検査

超音波(エコー)検査で、血管の状態や血流の流れを確認することができます。この検査は痛みや不快感を伴わないので、患者さまへのご負担はほとんどありません。そのため何度も行うことができる為、経過観察の際に有効です。

下肢静脈瘤の種類

下肢静脈瘤はどの部分に静脈の膨らみ、拡張が発生するかによって、大きく4つの種類に分けられます。

伏在静脈瘤

伏在静脈は足の付け根・太もも・ふくらはぎにある太い静脈で、下肢静脈瘤のうち7~8割はここで発症すると言われています。伏在静脈の中でも、くるぶしから足の内側を通って足の付け根で大腿静脈と合流する大伏在静脈と、ふくらはぎの裏側を通って膝の裏で深部静脈と合流する小伏在静脈に分けられます。どちらも合流する場所で弁が壊れやすくなっています。なので瘤ができやすい部分としては、大伏在静脈ではふくらはぎに、小伏在静脈ではふくらはぎ周辺や膝の裏側になります。

側枝静脈瘤

側枝静脈は大伏在静脈の本幹が枝分かれしている末端部分となり、大伏在静脈の枝分かれする部分の弁不全、静脈の機能不全、骨盤内の静脈の逆流などが原因で発症します、そのため大伏在静脈瘤との併発が多く見られます。瘤ができやすい部分としては、太もも、ふくらはぎ、膝の裏側になります。狭い範囲に瘤ができるので一部分が盛り上がるように現れます。

網目状静脈瘤

網目状静脈瘤とは皮下の浅い部分にある細い静脈が拡張している状態です。膝の裏に生じやすく、血管が浮き出ることはありませんが、皮膚から目視で細く青い血管が透けて見えます。

クモの巣状静脈瘤

真皮内静脈がという網目状性脈瘤より更に浅い部分にある静脈が拡張することが原因で起こり、クモの巣のように透けて見えます。発症しやすい部分として、太ももや膝裏などがあります。



下肢静脈瘤の治療

下肢静脈瘤になると治療方法は手術以外ありません。瘤自体は良性で命の危険はありませんが、見た目を気にして足元が見えるスカートを履けなくなるなど日常生活や仕事に支障をきたす恐れもあるので、早めに治療を受けることをお勧めします。早期治療を受けることで、短期間で瘤が綺麗に治すことが可能です。

― リンパ浮腫 -

◆ リンパ浮腫について

リンパ浮腫についてリンパ浮腫はむくみの症状が現れる疾患です。稀に全身広がることもありますが、手や足のみに出るケースが多く、進行もゆっくりです。抗がん剤の副作用として出ることがあり、その場合は皮膚の赤みや熱が出ているような感じがあり、皮膚が硬くなるといった強皮症様症状を伴って急激に浮腫が起こります。また、手術を受けた部分によって症状が発生する場所が異なり、骨盤内の手術後ではどちらかの足、または両足に、乳がんの手術後は手術側の腕に発症します。むくみのみの症状で終わることが多いですが、放置すると個人差はありますが、発症後から数週間で重い浮腫へ進行することもあります。治療によって進行を防ぐことができ、進行の予測がつかめないリンパ浮腫は早めに治療した方が良い病気です。

こんな事でお困りではありませんか?

  • 主治医の先生は大丈夫と言うが、自身は違和感をもっている
  • 抗癌剤治療中で、全身に浮腫が出てきたり、皮膚が硬くなったりしているが、特にケアをしてもらっていない
  • リンパ浮腫外来までの日にちが空いているが、症状が出ていて放置しても大丈夫?
  • 手術はもう何十年も前で診療情報提供書ももらえないが、症状が再発してどうしてよいかわからない
  • 自分で弾性着衣を買ってみたが、ケアの方法を専門家に再確認したい

こんな悩みを抱えている患者さま

当院では専門医の診察の元、ケアを行っています。ケアの内容は、紹介状を書いたり、リンパ浮腫外来を紹介したりなどしており、一般的に先生に言いづらいような内容をサポートしております。紹介したあとも連携をとり、患者さまの状況を把握しています。
抗癌剤を使うことで皮膚が固くなることがありますが、自覚症状があればすぐにでも専門医のもと、ケアを行った方が良いです。ケア方法の再確認をしたい方もお気軽にご来院ください。
何十年も前の手術で、今になって再発した場合も早期にケアをすることが悪化防止に繋がるので、迷わずまずは連絡・ご相談ください。

リンパとは

血液を運ぶ管は血管ですが、リンパ液を運ぶのはリンパ管と呼ばれます。血液は全身に張り巡らされてる血管を通って、細胞や栄養を届けています。血液の流れとして、心臓から動脈を通して運ばれ、その後に毛細血管から漏れ出して細胞に酸素や栄養素を届けます。このとき漏れ出した血液は二酸化炭素や老廃物などを取り込んで静脈の毛細血管に再吸収されます。再吸収される血液の量は動脈から運ばれてきた血液の約90%で、残り10%の運搬をリンパ管が担います。リンパ管は全身に張り巡らされており、細胞や組織の間にある体液をリンパ液として取り込んで運びます。ほとんどの場合、首の左側の静脈は左上半身と下半身からのリンパ管に繋がり、右の静脈には上半身のリンパ管が繋がっています。

リンパ管について

リンパ管は位置する場所によって表在リンパ管、リンパ節、深部リンパ管の3つに分けられます。表在リンパ管は主に皮下脂肪の中にあり、きめ細かく全身に張り巡らされています。その流れの途中には体の中央、鎖骨、へその上下などに位置する体液区分線という境界線があり、それに従ってどのリンパ節に流れ込むかが決まります。血管同様に重力に逆らって首までリンパ液を運ぼうとする動きがあり、逆流しないように自動運動能や逆流防止弁の働きがあります。自動運搬能とは一定のリズムでリンパ液を運ぶ働きで、体温や神経系の物質に影響されます。逆流防止弁は深部リンパ管に存在し、重力によるリンパ液の逆流を防ぎます。この働きは筋肉ポンプが制御しており、筋肉がリンパ管を圧迫してリンパ液を押し出すことで弁が開きます。

リンパ浮腫が起こる原因

浮腫とは、動脈から漏れだす血液の量が静脈の再吸収とリンパ管の吸収量よりも多くなり、むくみが生じる症状です。代表的なリンパ浮腫には生まれつきむくみがある、主にリンパ管やリンパ節の先天的発育不全による起こる「原発性リンパ浮腫」と、手術などでリンパ管の働きが損なわれて起こる「続発性リンパ浮腫」の2つがあります。

リンパ浮腫の診断

問診や触診などでむくみの症状を確認し、その後に血液検査とエコーによる超音波検査で詳しく状態を確認します。特に超音波検査は有効で、むくみの状態や静脈が拡大していないか、疾患の有無などを確認できます。ただし、当院で行う検査では確定診断はできません。

リンパ腫瘍の治療

当院では国際リンパ学会で標準治療と定められている「複合的理学療法」に基づいて治療とセルフケア指導を行います。患者さま一人一人に合わせた最適な治療プログラムを作成し、安全で効果のある治療と継続的なサポートを行います。

複合的理学療法(リンパ浮腫保存的療法)

複合的理学療法とは、リンパ浮腫の治療に用いられ、診察に加え、スキンケア、医療徒手リンパドレナージ療法、圧迫療法、圧迫下の排液を促す運動療法を行う治療法です。これにより硬くなった皮膚の状態を改善させ、詰まっているリンパ液の流れを元に戻します。また、炎症回数の減少や症状の早期改善も期待できます。ご自宅でもセルフケアを行ってもらう必要があり、専門医が患者さまに丁寧に指導します。セルフケアをしっかり行うことで、快適な生活を送ることができるようになります。

スキンケア

リンパ液の流れが悪くなってしまうと、免疫が低下して皮膚感染症を起こしやすくなります。その結果、皮膚の炎症や蜂窩織炎(ほうかしきえん)を発症することがあります。スキンケアをこまめにすることで皮膚を清潔で保湿がある状態を保てるようになるので、感染症を予防できます。

医療徒手リンパドレナージ

医療徒手リンパドレナージとは滞留しているリンパを、柔らかくマッサージすることでリンパ液の流れを改善させる施術です。また硬くなった皮膚も改善させることもできます。ただし、リンパ管がある場所などの正確な知識、力加減が重要で、症状がある場合は行うことができません。

圧迫療法

圧迫療法はマッサージによって改善された浮腫症状を良い状態に保つために行われます。弾性包帯やストッキングなどの弾性着衣を適切に組み合あせて患部を圧迫します。ただし、無理な圧迫療法を行うと症状を悪化させる原因になります。医師の指示に従って、着用・圧迫するようにしてください。また、患っている疾患によっては圧迫療法を行えないことがあります。

圧迫下の運動療法

弾性包帯や弾性着衣を着用しながら運動を行うとリンパの排液を促すことができます。運動とは言っても、歩行などでも十分効果が見られます。無理のない範囲で積極的に体を動かしましょう。こちらの治療方法も医師が患者さまに丁寧にご指導しています。

弾性着衣について

患者さまの症状や好みに合うように、計測と試着を行って最適な弾性着衣を選んでいきます。選ぶ際に見るべきポイントとしては、圧が合っているか、正しく着用できる、脱ぎやすい、皮膚に影響を与えにくいなどの点を確認するようにしましょう。
※2008年4月より診療報酬改定が行われ、リンパ浮腫のために使用される弾性スリーブ・弾性ストッキング・弾性グローブなどの弾性着衣にかかる療養費は支給対象となりました。

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